ふるさとヒストリー ~今に繋がる歴史の謎~

FURUSATO HISTORY

ふるさとヒストリー ~今に繋がる歴史の謎~

マリンパルほっとライン 内 木曜日 13:15〜

この静岡でドキドキするような歴史ドラマが起こっていたことを知っていますか?
目から鱗のとっておきの話、静岡の歴史に迫ります♪

音楽:Perityune

《今日の一首・照らす鏡》静岡大空襲から17日目の7月7日、清水地区が大空襲を受けた。清水大空襲での死者は151人、負傷者は276人もの被害だったが1766人もの死者を出してしまった静岡大空襲の教訓が、早くも庶民の間に生の教訓として活かされて、被害者を少なく食い止めることができた。
《今日の一首・照らす鏡》昨夜 浜松が空襲を受けたことを知っていようとも、静岡で日常が根こそぎ崩れ去るとは想像できなかった。空襲は突然やってきた。いきなり襲いかかった焼夷弾の雨。瞬く間に市内をなめつくした火炎。街を焼き、人を焼いた炎の嵐の中を 必死に逃げ惑う人々。静岡大空襲での死者は1766人。負傷者は6654人もの甚大な被害だった。(静岡平和資料センター情報)
《今日の一首・照らす鏡》超長距離大型爆撃機(B29)は遥か南のマリアナ諸島から富士山を目印に駿河湾へ侵入した。ここから東や西や北へと進路を変えて日本各地の空襲に向かった。本土侵入の玄関口となった静岡県は、行きは空襲前の試し場所に、帰りは残った焼夷弾や爆弾の捨て場所になっていた。
《今日の一首・照らす鏡》ダグラスマッカーサーの【回想録】より:戦争に負けたどこの国の元首が自ら訪ねてきて「自分に責任があるから身の処置は任せる」などと言うだろうか。
《今日の一首・照らす鏡》戦争の語り部として多数の著書のある半藤一利の言葉:アジア・太平洋戦争について~「何とアホな戦争をしたものか!」
《今日の一首・照らす鏡》御前会議での天皇の言葉:空爆は激化しており、これ以上国民を塗炭の苦しみに陥れ、文化を破壊し世界人類の不幸を招くことは 私の欲していないところである。私の任務は、祖先から受け継いだ日本という国を子孫に伝えることである。今となっては一人でも多くの国民に生き残ってもらって、その人たちに将来再び起き上がってもらうほか道はない。今は忍び難きを忍ばねばならぬ時と思う。私は涙をのんで降伏することに賛成する。
《今日の一首・照らす鏡》入道前太政大臣(西園寺公経):百人一首【花さそふ 嵐の庭の雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり】      訳/桜の花を誘って散らしていくほどの春の嵐が行くこの庭は 花びらがまるで雪のように待っている。だが古くなっていくのは花吹雪ではなく年老いた私の方なんだなあ。
《今日の一言・照らす鏡》西園寺公望の言葉:日独伊三国同盟が締結したことを後から知らされつぶやいた「これで日本は滅びるだろう。これでお前たちは畳の上で死ねないことになった。その覚悟を今からしておけよ」
《今日の一言・照らす鏡》スタッドラー著「ニッポンの歴史の宿」より/ 興津に引き寄せられた政治家の中で西園寺公望公爵ほどここに長く住み、町に同化した人はいなかった。西園寺は最後の元老。すなわち日本を近代国家にした長老の生き残りであって彼が望んだことではないが、日本の重責は彼の肩にかかった。彼がここに移って20年間。ここは「日本の首府」になった。
《今日の一言・照らす鏡》西園寺公望の言葉/庭は京都の清風荘が良いが 眺めは興津坐魚荘が一番良い。三保も伊豆も邸内にあるようだ。